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suzumoku



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suzumoku

セスナの空

Lyricist:suzumoku
Composer:suzumoku

眠い風にくすぐられて軽く咳をして
わだちをたどりただひたすらに 刻む足音を 一つ一つ数える
変わりだした季節の色に一度頷いて
木陰の先 駅の向こうに立ち並ぶビルを 一つ一つ眺める

梅雨明けの町を夏が乾かして いくつかの約束がそっと動き出す頃

ガード下の人々にも見えているのかな
白い羽根のセスナがほら青空の中を 淡く淡く彼方へ

探す事も目指す事も創りかけのまま
余白だけが増え始めたあやふやな日々を 一つ一つ重ねる

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セミの鳴き声がかすかに響いて いくつかの思い出がそっと目を覚ます頃

片目をなくした野良猫にも見えているのかな
白い羽根のセスナがほら青空の中を 淡く淡く彼方へ

逃げ水が揺れて かげろうが揺れて いくつかの憧れがそっと色褪せる頃

記憶だけの遠い君にも見えているのかな
白い羽根のセスナがほら青空の中を 淡く淡く

走り書きのあの言葉なら届けられるかな
白い羽根のセスナを今青空の中へ 淡く淡く見送ろう
淡く淡く彼方へ 淡く淡く彼方へ