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わらの犬

Lyricist:志磨遼平
Composer:志磨遼平

ぼくの街では 朝になると
いやにすました海風が 路地裏を吹いて
きみはお化粧 うれしそうに
とっても綺麗だと思う
つい 目をそらします

ぼくらは わらの犬
去りゆく景色を 見とどけもせずに
ただ ただ 語り合う
たがいのしるしを 遺すように

遠くの丘では 子供たちが
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覚えたばかりのくちづけ 戯れて歌うように
ぼくは だれかが 子供たちのそれを
咎めはしないかと 気が気じゃないんです

ぼくらは わらの犬
ありもせぬものを 信じぬくために
ただ ただ 生きてゆく
だれかのしるしを 辿るように

いつか そのしるしを見つけた学者が
首をかしげるだろう
まるで なんの価値もないものを
なによりも大切にした ぼくらさ