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柴草玲



歌詞
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柴草玲

靴の詩

作詞:柴草玲
作曲:柴草玲

よく磨かれた黒い靴がアクセルを踏む
街は五月雨 午前1時

森の入り口にある細い階段を昇る
ドアが開いたら 急いで抱擁

押し殺した話し声が甘いポルカに変わる頃
脱ぎ捨てられたその靴は
編み上げのサンダルに寄り添って
しばし うたた寝

やがて悦びの長いコルネットが鳴り終わる
ふいに紐を結ばれて 靴は目を覚ます
ドアが開くまで もう一度抱擁
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押し殺したおやすみのキスがため息に変わる頃
ただひた走る街へ伸びてく道が
見上げるパノラマは 朝の直前

押し殺したおやすみのキスが痛いほどにやさしいから
振り返り 立ち止まり
ああ 濡らされてゆく爪先

押し殺したおやすみのキスが夢に遊ぶ頃
また脱ぎ捨てられたその靴は
しかるべき7階のその場所で
しばし 放心

そして朝の始まり