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とうめいのくに



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とうめいのくに

夏幽霊

作詞:naruno
作曲:naruno

夏、幽霊になった
バス停、君を待った
ちらり風鈴と喧嘩した夕の風が吹いている

僕には声が無いんだ
右手は頬を透いた
君が振り向いた想像をずっと空に描いている

なんて、我儘だ

去ったことばかり影を追ってしまうのだ
後悔が悪戯に胸を立って歩いた
抱いた夢ばかりいつも消えてしまうのは
きっと幽霊が持っていった所為だと言い張っておいている

夏、幽霊になった
何処かで鐘が鳴った
暗い街灯が付いている、夕の雨が降っている

言いたいことは無いんだ
あの場所へ行きたかった
秘密基地、駅と高架下、夕間暮れの通学路

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そんな、我儘を

吐いた嘘ばかり胸を裂いてしまうのだ
単純な事すらも何も見えなくなった
咲いた花でさえいつか散ってしまうのは
きっと幽霊が摘んでいった所為だと言い張った声がした

朝も、夕も、夜も
君の姿を追っている幽霊だ
追っている幽霊だ

去ったことばかり影を追ってしまうのだ
後悔が悪戯に胸を立って歩いた
抱いた夢ばかりいつも消えてしまうのは
きっと幽霊が持っていった所為だと言い張っておいている

夏、幽霊になった
バス停、君を待った
ちらり風鈴と喧嘩した夕の風が吹いている

僕には声が無いんだ
右手は頬を透いた
君が振り向いた想像をずっと空に描いている