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セシル・パーシヴァル・テイラー(Cecil Percival Taylor、1929年3月25日-)はアメリカ人のピアニスト、詩人。
クラシック音楽に基づく教育を受けているが、テイラーは一般的にはフリー・ジャズの先駆者として認識されている。テイラーの音楽は、極めて旺盛な生命力や精力を感じさせるものであり、また、肉体的存在を意識させる方法論、複雑でかつ即興によって創り出された音、塊として聞こえてくる音塊、極めて複雑な複層リズム、こうした要素が特徴だと考えることができる。テイラーのピアノ演奏の技術は、長らくパーカッションにたとえられてきた。例えば、「88個の異なる音階に調整されたドラムズ」(標準的なピアノの鍵盤数のことをさして言っている)と表されたりしている。また、テイラーは、「クラシックの現代音楽に必要な教育を受けたアート・テイタム」などと言い表されてもきた。
人物・影響
6歳のときよりピアノをはじめた。 50年代から活動をはじめ、60年代には、オーネット・コールマンに先駆けてフリー・ジャズを展開。70年代以降はソロ・ピアノ、トリオ、ビッグバンドなど多彩な編成で活動を行なっている。 1961年より、アルトサックス奏者ジミー・ライオンズとともに活動する機会が多くなった。 極めてエネルギッシュかつパーカッシブな演奏が特徴。 1973年に初来日し、各地でコンサートを行った。5月22日、新宿・厚生年金会館大ホールで行われたライブの観客席には、日本のフリー・ジャズピアニスト山下洋輔がおり、テイラーの演奏に衝撃を受けた(山下洋輔『ピアニストを笑え!』(新潮文庫)所収『セシル・ テイラー 蜜月の終り』)。2007年に、両者は共演をしている。 日本のジャズミュージシャン大谷能生もファンであることを公言しており、自身のソロアルバム「JAZZ ABSTRACTIONS」にはテイラーの代表作「Conquistador!」をサンプリングした楽曲が収録されている。 2013年度京都賞思想・芸術部門を受賞した。
バレエ・ダンス
ピアノに加え、テイラーはバレエ・ダンスにも興味があった。テイラーが若い頃に亡くなった彼の母親はバレエダンサーであり、ピアニスト、ヴァイオリニストでもあった。1977年、1979年にはダンサーのダイアン・マッキンタイアと協働。また、1979年には12分間のバレエ 'Tetra Stomp: Eatin' Rain in Space'を作曲、演奏した。 詩人
テイラーは詩人でもあり、アミリ・バラカ、チャールズ・オルソンらの影響を受けている。自作の詩を演奏に用いたり、自らのアルバムのライナーノーツに掲載したりしている。 ディスコグラフィー 代表作
Jazz Advance, 1956 Looking Ahead!, 1958 Love for Sale, 1959 The World of Cecil Taylor 1960 Air 1960 Cell Walk for Celeste, 1961 Jumpin' Punkins, 1961 Unit Structures, 1966 Conquistador!, 1966 Indent, 1973 Akisakila, 1973 Dark to Themselves, 1976 Cecil Taylor Unit, 1978 For Olim, 1986 Olu Iwa, 1986 Looking (Berlin Version) Solo, 1989 Complicité, 2001 The Owner of the River Bank, 2004
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