Mojim 歌詞
Mojim 歌詞 > 日本の歌手 > MOROHA > 新約「償い」 > 新約「償い」

MOROHA



歌詞
アルバムリスト

MOROHA

新約「償い」

作詞:アフロ
作曲:UK

時は令和 世田谷下北沢
練習にしばらく来てなかったボーカルの雄介が
スタジオのドア あけるなり放った言葉
「俺、今日でバンドやめる、みんなごめん」
水を打ったように静まり返ったリハスタ
メンバーはひたすら彼を引き留めた
だがそれを遮って「もう決めたんだ」
そう呟いたきり彼はただ俯くだけだった
沈黙とため息が幾重にも重なった
諦めと苛立ちがそれに絡まった
煮えたぎる腑 堪えきれずメンバーが彼を罵った
「裏切り者」
償い 繕い 切れない 罪背負い
人は哀しくも健気に生きていて
求め合い 擦れ合い 絡み合い すれ違い
過ぎてしまったことはもう二度とは戻らない

もっと沢山の歌詞は ※ Mojim.com
僕だけが知ってた
二ヶ月前 自粛明け久々のライブ
皆漲ってた 歓喜の拳上がり 復活の兆し
「きっとこれからだ」
そう笑い合い肩を抱いたあの夜に
雄介の体へと忍び込んでた
喜びと興奮の影へと潜んでた
最悪の悪魔 その名はコロナ
そして引き起こされた 家庭内クラスター
雄介は無症状 だがしかし祖父を襲うウィルス
咳 高熱 緊急搬送から隔離病棟
窓のない病室 見舞うことも許されず
年老いた祖父の孤独を思う

病状は少しずつ安定してきてたはずだった
それなのに真夜中 鳴り響いた電話
青白い母 受話器握りしめたまま