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吉田拓郎( Takuro Yoshida )



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吉田拓郎( Takuro Yoshida )

夕陽と少年

作詞:石原信一・吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

波のうねりを 恐れもせずに
沖に向かって 泳ぐ少年
まぶしく眺め 若くないさと
浜辺の椅子に 体あずける

未来を抱(いだ)き 肌を染めあげ
情熱のまま 駆けた日もある
今は静かな 流木になり
打ちあげられて 懐かしむだけ

やさしくなれたらいい やさしくなれたらいい
ほんのわずかでも 旅の終わりでも

砕ける波と 闘いながら
少年の影 はるかに遠く
私の声は 届くはずない
私の声は 届くはずない

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水平線に 傾きかけた
夕陽を目指し 進む少年
太陽の中 飛び込むように
つきることない しぶきをあげて

きらめく赤は 沈む夕陽か
それとも彼の 燃える想いか
気恥ずかしさが ふいにこみあげ
過去の自分に 問いかけてみる

やさしくなれたらいい やさしくなれたらいい
人は知らぬまに おごるものだから

やがて夕陽は 海にかくれて
少年もまた 波にかすんで
こんな小さな 命に気づく
こんな小さな 命に気づく

やさしくなれたらいい やさしくなれたらいい