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鏡五郎



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鏡五郎

忠臣蔵・片岡源五右衛門

作詞:木下龍太郎
作曲:弦哲也

春に背いて 散り急ぐ
花は赤穂の 若桜
殿の無念を 知りながら
尽くす手立ても ないままに
送るつらさに 送るつらさに
男・源五の 口惜し泣き

「片岡源五右衛門 お側にお仕えしながら何も出来ずに
腹を召される殿を送らねばならぬとは…ああ 情けなや。
殿! 最後に言って下され 源五 余は無念じゃったと
そこから一言 殿!」

抜いちゃならない 殿中(でんちゅう)で
積もる恨みの 白刃沙汰(しらはざた)
それが役目と 分るとも
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武士の情けが あるならば
次のひと太刀 次のひと太刀
何故に止めたか 梶川殿

「殿中にての刃傷沙汰はご法度(はっと)なれど
吉良殿への恨みつらみがあってのこと。
殿は決して乱心ではござりませぬ。
何故 もうひと太刀 打たせてはくれなん
だか 梶川殿!」

殿の最後を 見届ける
辛い大役 田村邸
これも浮世の 縁ならば
たとえ一人に なろうとも
仇は必ず 仇は必ず
誓う源五に 花時雨