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ハリー・ジェイムス( Harry James )【 合計 64 曲 】
ハリー・ハーグ・ジェイムス(Harry Haag James、1916年3月15日~1983年7月5日)は、アメリカ合衆国のジャズ・ミュージシャン、トランペット奏者、ビッグ・バンド・リーダーである。1930年代から1970年代にかけて、アメリカを中心に活動し、スウィング・ジャズ・スタイルによる華麗で甘美なトランペット演奏でジャズ、ポピュラー音楽界で人気を得た。1983年に、リンパ腺癌のため67歳で死去。


経歴
出生

ハリー・ハーグ・ジェイムスは1916年3月15日、アメリカ合衆国のジョージア州オールバニにて、サーカス団「マイティ・ハーグ・サーカス」のバンドリーダーでトランペット奏者である父、エヴェレット・ロバート・ジェイムスと、同じ団員で空中曲芸師の母、メイベル・スチュワート・クラーク・ジェイムスとの間に生まれた。ハリーは4歳の頃からサーカスの芸人として、両親が所属するサーカス団で働きはじめるが、まもなく音楽に興味を持つようになり、父から音楽の手ほどきを受け、6歳の頃から小太鼓を叩くようになり、10歳の時に初めてトランペットを手にする。ハリーのトランペットの技量は、12歳の時には両親が所属していた「クリスティ・ブラザーズ・サーカス」のバンドの2番トランペットの座を手にするほど上達し、14歳の時、テキサス州で開催されたアマチュア音楽コンクールのトランペット部門で優勝。トランペット奏者として自信を深めたハリーは地方のダンス・バンドでアマチュア活動を始めた。
スウィング黄金時代

1935年、19歳のハリーはベン・ポラックのビッグ・バンドに雇われ、プロとして活動を開始。同年5月には歌手であるルイーズ・トービンと結婚した。1936年6月には初録音を行なったが、間もなく、スウィング・ジャズの旗手として人気を集めていたベニー・グッドマンに誘われ、1937年1月に彼の楽団に引き抜かれた。楽団でもハリーのトランペットは人気を博し、同年12月には初のリーダー録音をブランズウィック・レコードに行なう。1938年1月16日にはグッドマン楽団の一員として、ジャズ史上名高いカーネギー・ホール・コンサートに出演。1939年にはグッドマン楽団から独立、自身のバンド「ミュージック・メイカーズ」を結成し、コロムビア・レコードと契約した。ハリー・ジェイムスとミュージック・メイカーズは1940年2月にフィラデルフィアのベン・フランクリン・ホテルでステージ・デビュー。ハリーはカウント・ベイシー楽団を模倣したスタイルで演奏し、当時無名だったフランク・シナトラを見出した。ビッグバンド運営が経済的に行き詰まり始めた1941年、ハリーは単なるスウィング・スタイルではなく、より大衆に受け入れられやすいように、バンドにストリングスを加え、ムード音楽寄りのナンバーをレパートリーに加えた。1942年、第二次世界大戦の影響下にあって、活動の機会は減っていくが、ハリーは活動の場をラジオや映画などにも広げ、'Sleepy Lagoon'、'Strictly Instrumental'、'Velvet Moon'、ヘレン・フォレストを歌手に迎えた'I Don't Want to Walk Without You'、'I Had Craziest Dream '、'I've Heard That Song Before'などのヒット曲を放つほか、俳優としてハリウッド映画にも出演。1943年には昨年最も顕著な活動をしたアメリカ人音楽家として、ビング・クロスビーに次いで2位にランクされた。6月に妻ルイーズと離婚し、翌月には映画女優のベティ・グレイブルと結婚し、2人の子供をもうける。まもなくハリーはニューヨークに移住し、1945年1月にはダニー・ケイが司会を務めるラジオ番組にレギュラー出演するが、再びビッグ・バンドの運営が難しくなり、1946年12月、ついに「ミュージック・メイカーズ」を解散した。
戦後

しかし、翌年にはストリングス奏者を減らし、ジャズ色を強く打ち出した編成で再びバンドを結成する。1951年には自身のテレビ・シリーズ、「ハリー・ジェイムス・ショー」を開始。1955年にはキャピトル・レコードと契約し、同年7月には1940年代にコロムビア・レコードから彼が放ったヒット曲を再演したアルバム「ハリー・ジェイムス・イン・ハイ・ファイ」を録音。すぐに続編が作られるほどの大ヒットとなる。また、同年に制作されたベニー・グッドマンの伝記映画、「ベニイ・グッドマン物語」には俳優としてハリー自身の役で出演し、キャピトル・レコードで制作されたサウンド・トラックの録音にも参加した。1957年10月には初のヨーロッパ・ツアーを敢行し、60年代以降にもビッグ・バンドを率いて活発に演奏活動を行なった。1965年10月には妻ベティと離婚するなど、アルコールなどによる私生活のトラブルがあったが、晩年に至るまでツアーやホテルなどでの活動を続けた。1983年にはリンパ腺癌と診断されたが演奏活動をやめず、同年7月5日に、ラスベガスにて67歳で死去。ハリーが最後の演奏を行なってから9日後のことであった。
演奏スタイル

ハリー・ジェイムスのトランペット演奏は、グッドマン楽団のトランペット奏者、バニー・ベリガンなどからの影響がみられ、派手な高音から落ち着いた低音まで、トランペットを完璧にコントロールし、安定した音量で吹き続けることができる優れた技量を持っていた。1955年に発表されたアルバム「ハリー・ジェイムス・イン・ハイ・ファイ」の裏ジャケットには録音マイクから1メートル以上離れてトランペットを吹くハリーの写真が使われており、その音量の大きさが推量できる。ハリーは1930年代から晩年に至るまで、その生涯の多くをビッグ・バンドのバンドリーダーとして活動したが、そのバンドはジミー・ランスフォードや、カウント・ベイシーなどからの影響を聴き取ることができる。ハリーは演奏家としての資質に加え、眉目秀麗な容貌と、華のある天性のショーマンシップで、アメリカのショービジネス界を代表するトランペッター兼バンド・リーダーとして国民的人気を得た。
代表的な録音(アルバム)

『カーネギー・ホール・ジャズ・コンサート』 ベニー・グッドマン 1938年 COLUMBIA
『トランペット・タイム』 1950年 COLUMBIA (1940年~1949年までのヒット曲集)
『ハリー・ジェイムス・イン・ハイ・ファイ』 1955年 CAPITOL
『ゴールデン・トランペット』 1968年 DECCA
『32nd Anniversary Night Vol.1&2』 1971年 HITCHCOCK MEDIA
曲名リスト•モード アルバム順(発行時間) 曲名順(文字数) 曲名順(その他)
  ソング 作詞 作曲 日付
1 A Little Bit Of Heaven (Shure, They Call It Ireland) (01-22-41)      
2 A Million Dreams Ago      
3 All Or Nothing At All (08-31-39)      
4 Autumn Serenade (Remastered)      
5 Autumn Serenade      
6 Avalon      
7 Ciribiribin (They're So in Love) - Remastered      
8 Ciribiribin - Live      
9 Ciribiribin      
10 Do You Love Me (Remastered)      
11 Don't Be That Way (Remastered)      
12 Don't Cha Go Away      
13 Don'tcha Go 'Way Mad      
14 Dream Girl      
15 He's My Guy      
16 Here's One      
17 I Can't Begin to Tell You (Remastered)      
18 I Can't Begin To Tell You James V. Monaco and Mack Gordon James V. Monaco and Mack Gordon  
19 I Cried for You (Harry James in Hi-Fi) (Remastered)      
20 I Cried For You (Remastered)(提供)      
21 I Don't Want to Walk Without You (Remastered)      
22 I Don't Want To Walk Without You Frank Loesser Jule Styne  
23 I Had The Craziest Dream - Live      
24 I Need You Now      
25 I Surrender, Dear (Remastered)      
26 I'll Get By Roy Turk Fred E. Ahlert  
27 I'm Always Chasing Rainbows (Remastered)      
28 I'm Always Chasing Rainbows Harry Carroll and Joseph McCarthy Harry Carroll and Joseph McCarthy  
29 I'm Beginning to See the Light (Remastered)      
30 I'm Beginning To See The Light Harry James, Duke Ellington, Johnny Hodges and Don George Harry James, Duke Ellington, Johnny Hodges and Don George  
31 I've Had That Song Before      
32 I've Heard That Song Before (Remastered)      
33 I've Heard That Song Before - Live      
34 I've Heard That Song Before [From Hannah and Her Sisters (1986)]      
35 I've Heard That Song Before Sammy Cahn Jule Styne  
36 If I Didn't Care - Remastered      
37 In Times Like These (Interrupted for D-Day Announcement)      
38 It's Been a Long, Long Time (Remastered)      
39 It's Been A Long, Long Time - Live      
40 It's Been A Long, Long Time Sammy Cahn Jule Styne  
41 Judy      
42 Life Goes to a Party (Remastered)      
43 Little Things Mean a Lot      
44 Mean to Me (Remastered)      
45 Melancholy Mood (Remastered)      
46 Mister Five By Five Gene De Paul and Don Raye    
47 Moonlight Becomes You      
48 More Than You Know      
49 Night and Day      
50 Oh, But I Do! Arthur Schwartz and Leo Robin Arthur Schwartz and Leo Robin  
51 One Dozen Roses      
52 Pagan Love Song      
53 Ruby      
54 Sleepy Lagoon (Harry James in Hi-Fi) (Remastered)      
55 Sleepy Lagoon - Live Jack Lawrence Eric Coates  
56 Sleepy Lagoon Jack Lawrence Eric Coates  
57 Stella By Starlight      
58 The Last Time I Saw Paris      
59 The Wonder Of You (08-07-45)      
60 This Is Always      
61 Who's Sorry Now? (Remastered)      
62 Why Me      
63 You Made Me Love You - Remastered      
64 You Made Me Love You