チャカ・カーン(Chaka Khan、本名:Yvette Marie Stevens、1953年3月23日 - )は、アメリカ合衆国イリノイ州出身の女性R&B歌手。
略歴
1973年、ファンクバンドルーファス(Rufus)のボーカルとしてデビュー。翌年スティーヴィー・ワンダーが提供した'Tell Me Something Good'が大ヒットし、以降もヒットを連発した。
1978年には名プロデューサーArif Mardinの元でソロデビュー。デビュー曲'I'm Every Woman'は後にホイットニー・ヒューストンがカバーした楽曲としても知られている。1982年にはRufusが解散してソロに専念する。解散ライブアルバムにボーナストラックとして収録された新曲'Ain't Nobody'がヒットし代表曲の一つになった。
1984年にプリンスのカバー'I Feel for You'(邦題「フィール・フォー・ユー」)が大ヒット(全米3位)。ラッパー・メリー・メルを起用したヒップホップの先駆けとなる先進的なサウンドで、同年のデイヴィッド・フォスター作のバラード'Through the Fire'と共にヒットした。
1980年代後半以降は商業的に不遇だが、1989年発表のクインシー・ジョーンズプロデュースでレイ・チャールズとのデュエット曲'I'll Be Good to You'がR&Bチャート1位のヒットになった。
1992年のアルバムThe Woman I Amはグラミー賞・最優秀女性ソロR&Bアルバム賞を獲得した。この頃はドイツに在住していたことがあり、一部の楽曲では現地のプロデューサーを起用している。日本では'Facts of Love'がトヨタ・RAV4のCMソングに使用された。
1995年発売予定だったアルバムDare You to Love Meが発売中止になるなどの経緯を経て、1996年のベスト・アルバムを最後にメジャー・レコードとの契約を解消。1998年には彼女と同じようにワーナーと袂を分かったプリンスのインディーズ・レーベルNPGからCome 2 My Houseをリリースした。