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鸭田润



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鸭田润

プロテストソング

作词:鸭田润
作曲:鸭田润

三年ぶりに実家に帰るも
当然、居る场所も无くて
俺达兄弟の部屋だった所は
今では亲父の部屋になってる

俺达、子供が
この家を出たことで
ようやく手に入れた念愿の书斎で
いったい何をしてるんだろうか

三十年ぶりに亲父が手に入れた自分の部屋には
押入れにしまっていた若い时の物がちらほらと
表に出てきて青春がタイムスリップしているから
冷やかし半分の好奇心であれこれ物色していると
色褪せたカセットテープが见つかる
ラベルにはボールペンで昔の曲と书いてあったから
若い顷何を聴いていたのか少し気になって
その隣に置いていたラジカセで再生してみた

ダビングした昭和のポップス、洋楽のロックもしくは
何かのラジオのエアチェックが入ってるのかと思いきや
线の细い生々しいフォークギターの音が鸣り出して
それに乗せてまさかの亲父の歌声が聴こえて来た

亲父の歌声は
今よりもずっと若くて
だからこその青さが
俺の様にダサかった

言叶の选び、言い回しからひょっとして察するに
若い顷に作ったと思われるオリジナルソングで
俺の知っている亲父からは考えられないが
なかなかやる堂々としたプロテストソングだった
その时代の流れに沿って作られたのだろう
その当时歌っている姿も想像出来て
何となく铅笔で歌词を书きとめながら
メロディーをなぞって口ずさんでみた

ばかばかしいのは
気づいているのに
まだばかのふりしていて
やりすごそうとしている

可爱い颜だが
悲しい目をして
肩から崩れて
そのまま倒れた

谁かが怯えて
谁かを骗して
谁かを杀して
谁かが得した

本当は谁が杀して
本当は谁が得した
ほんのわずかな时でも
本当の事を伝えよ

爱しいあなたを
急いで抱きしめ
命の终わりを
体で感じた

本当は谁が杀して
本当は谁が得した
ほんのわずかな时でも
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本当の事を伝えよ

くちづけしたいが
今では抱けない

笑えた话も
今では出来ない

ばかばかしいのは
気づいているのに
まだばかのふりしていて
やりすごそうとしている

夜も过ぎ、外から帰ってきたおれの亲父は
台所でテレビを见ながら酒を饮んでいた
久々に会う事をやはり、补いたくて
ぎこちない距离感の挨拶で颜を见せた

軽く椅子に腰挂けて、がまんして酒に付きあうと
酔っ払って声のでかくなった亲父と打ち解けてきて
何となく流れから、いけそうだったので
亲父の部屋にあったカセットテープについて闻いてみた

なんとまあ惊いた事に、录音されたあの歌は
人前で一度たりとも歌った事が无いらしく
ましてや录音した顷には学生运动も反戦ソングも
下火になり忘れられかけていた顷らしくて

その当时、生活のため悬命に働いていた亲父は
しかし、同い年のやつらのやっている事が気になって
ニュースやラジオでその动きを知らされながら
羡ましくも疎ましくも思っていたらしかった

结婚して一年后、おふくろが妊娠したので
俺が生まれたら今よりももっと忙しくなるだろうから
今のうちに何かしてみたかった事をやっておこうと
电気屋へ行って一番安いラジカセを买ったらしい

もともと歌词はその当时、反戦歌に憧れ、见よう见まねで
作ってあって、ギターもほんの少しだがコードが弾けたので
毎日少しづつ寝る时间を削って一周间かけて
曲を作り、录音して残したらしい

亲父の歌声は
今よりもずっと若くて
だからこその青さが
俺の様にダサかった

俺达、子供が
この家を出たことで
ようやく手に入れた念愿の书斎で
亲父は今も生きていた

亲父の话にへえ~、と相槌を打ちながら
酒の势いもあり“でもあれなかなか良かった”と言い切ると
亲父は笑いながら安心した様に席を立ち
食器を流しに置いて“そうか”と喜んだ后

照れなのかなんなのか少し间をあけて
“でもあれ、あの曲、キスとか抱くとか歌っているが
词を书いたあの顷、当时、実はまだ、童贞だった”と
つけ加えて亲父は部屋に戻って行った

朝早く亲父もおふくろも寝ている间に
申し訳ないが挨拶もせずに家を出た
昙り空だがこれから晴れそうな天気を见て
息を吸い昨日を受け入れて始まった