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忘れらんねえよ



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忘れらんねえよ

あいつロングシュート決めてあの娘が歓声をあげてそのとき俺は家にいた

Lyricist:柴田隆浩
Composer:柴田隆浩

制服姿のあの娘は
自転車を立ちこぎして
輝く夏の中を加速した
体育館は青空をバックに
その輪郭を際立たせて
中からドリブルの音が聞こえる
流れる汗も蛇口の水もその全てが
光を反射しながら
スローモーションになって

あいつロングシュート決めて
あの娘が歓声をあげて
そのとき俺は家にいた
あいつ右手を突き上げて
はしゃぐあの娘のスカート揺れて
そのとき俺は家にいた
袋とじのグラビアを慎重に
開けていた 開けていた 開けていたんだ

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午後6時半の太陽が
真横から世界を照らして
グラウンドも校舎も金色に染めた
体育館の裏にふたり
コンクリートに腰掛けて
あの娘は足をぶらぶらさせてる
会話は途切れ でも何か始まりそうな
甘苦しくて胸の鼓動が速くなっていく

あいつあの娘に顔近づけて
あの娘はそっと目を閉じて
そのとき俺は正座していた
あいつの手は震えていて
あの娘は余裕なままで
そのとき俺は正座していた
どれくらいのあいだ正座してられるか
試していた 試していた 試していたんだ

僕らにしか見えない景色 分からない感情
僕らにしか弾けないギター 歌えない歌