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矢野川令



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矢野川令

幸せの基準

作詞:森林檎
作曲:九条遥

この世に生まれてくるときは人はだれも
幸せを選ぶことなど出来ません
解(わか)りきってることだといまは言えるけど
それでも時々無いものねだりが顔を出す
からかい半分のいじめにくじけて
心のドアを閉めきったまま
何のために生まれてきたのかと
答えが見つからないことにいらだっていた
上手く行かない何もかも
生まれや育ちや周囲(まわり)のせいにして
溜(た)め息ばかりついていたあの頃だった
自分一人が苦しくて
この気持ち他(ほか)の誰にも
解(わか)らないよと決めつけていた
甘えているのは自分だと
そんなことさえ気づかないまま

青春時代の誰でもが通る道と
ありふれた言葉とうに聞き飽(あ)きている
嵐の後には青い空が拡がる
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それまで待てずに濡(ぬ)れながら走る倒(たお)れるまで
お金さえあれば何でもかなうと
思ってるほど愚(おろ)かじゃないけど
つまらない価値観(かちかん)身につけて
気が付けば他人(ひと)を羨(うらや)んだり卑屈(ひくつ)になったり
そんな自分に落ち込んだり
何度も間違い繰(く)り返しながら
感謝知らずで今日まで生きてきた
あなたはあなた他人(ひと)は他人(ひと)
比(くら)べられないものよと
何度も聞いた母の言葉が
心にストンと落ちて
なにかがゆっくりほどけてゆく

人はそれぞれ幸せも
探せば身近に埋(う)もれているはずと
気づいた瞬間(とき)に幸せの 種子(たね)は芽を出し
それぞれの花咲いてゆく いつでもどんな時にも
心ひとつで感じる幸せ
世界が輝いてゆく 新しい未来(あした)拡がってゆく