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ALI PROJECT



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黙示録前戯

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

白濁の闇を裂き
極彩に濡れる私の傷を
抉るとき君の指は
ぬくもりの冷たさを知るだろう

泥のなかに咲いた花を
踏む足跡にさえも
縋りつきたいくらい
寂しい心 わかる?

太陽の揺籠は
私たちの目を眩ませつづけ
破れそうな月光(つき)の皮膜(まく)に
籠もることを安らぎとしたけど

火炙りの炎が常に
皮膚の上で踊っている
生まれただけで罪を負ったように

さあ唾を吐いて罵るがいいわ
汚された顔でさえ
微笑むこの私を
愚かだと云って嗤って欲しいの
畏れなど何もない
メシアの王のように

溺れてゆく手首を掴んで
唱えて 悔い改めよと
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皹割れた鏡ほど
多くの燦めき鏤め纏う
真実の醜さは
もう暴かれる前にわかってる

なのに恋というものだけは
真っ直ぐ届けたいと願うけど
純粋なのは奈落向かう方よ

さあ声を出して絶叫すればいいわ
その瞬間に世界が
終わってくかのように
綺麗だと云って最後だと伝えて
崩れ落ちる私を
君の肉体(み)で葬って

ふたりの死に舞い散る
天使の翼の灰いろの骨

さあ唾を吐いて罵るがいいわ
汚された顔でさえ
微笑むこの私を
さあ声を上げて絶叫すればいいわ
この瞬間に世界が
再生されてくように

沈んでゆく足首掴んで
教えて 光を見よと