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SIGEMARU



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SIGEMARU

旅人の法螺

Prod by Bugseed

Lyricist:SIGEMARU
Composer:Bugseed

街の風にかじかんだ手 固まった価値観
「確かめたい」と出て行ってがどうだった旅は?
探してた目的やら悟りやら自分は
まぁ抱え込んだ荷物置いてそこに座りな
誰しもがいつか出会う自分だけの景色は
街や旅や音や映画 それが名場面だ
おれはノート上 西日差す部屋の片隅
ちょうど今お前が座ってる椅子の上

必要なものならば照らす光だった
必要なものならばずっとそこにあった
人生を作品として描くときに
必要な紙や絵の具やらは片時も側にあった
どこも机上なんだ 空論にペンを走らせ
いらなくなった煙草燻らせ滲む導火線
朱に交われば何色の空?
見てきたと言うが、
それは聞くだけ無駄さ 旅人の法螺

とりあえずその面洗ってみてみなよ、ほら
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汚れ落ちて我に返り晴れていく靄
それが探してきたお前ならば見たからもう用無い
付け合わせのパセリやら蛇の足のようだ
帰りしなにフッと月を見てみなよ、ほら
風も止んで雲のふちから晴れていく空
今日の月に名はないがそれがあれに違いない
そのときにもう一度生まれてきたことを祝いたい

旅の終わりに見た夜空
この赤い窓の隙間
帰り道のビルの合間
同じ月を見ている
果てしない距離を越えて
またとない今を添えて
何気ない宇宙の隅で
同じ月をそう だから
必要なものならばその光だった
一度は失う そう思うときもある
けれど必要なものならばずっとそこにあった
何が為生きるか知る部屋の溜息

宇宙の雄叫び 部屋の溜息
懲りずまたmake it