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キタニタツヤ



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キタニタツヤ

白無垢

Lyricist:キタニタツヤ
Composer:キタニタツヤ

悲しくもなく
ただ情けなくて俯いて
轍と足跡で泥まみれの
一昨日の雪に苛ついた
手を繋ぎ歩くような
綺麗なもんじゃないけれど
走馬燈のような思い出
少しだけ滲んだ

別に何も変わることはない
詮無い生活 が続くだけだぜ
なんて狐と葡萄みたいなこと
吐き捨てるほど
虚しくなんだな

いつかの君が纏った白無垢の雪は
暖かで柔い真綿のようでした
いま僕の上に降って脆く崩れてくそれは
重く冷たい涙のようなみぞれでした

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アスファルトの泥を撥ねて
忙しく駆けずる人の群れの中
失うはずのないものを失い
その残滓に縋りついていた

君にそれを告げられた朝
僕の表情は間抜けていただろう
想像しただけで笑えてくるのに
君は少しも笑わなかったな

優しい記憶だけ抱いて眠りたいのに
アルコホルじゃこの目は冴えてしまうのだ
街を這いずり回ってただくだ巻いても虚しい
君に触れたい

いつかの君が纏った白無垢の雪は
暖かで柔い真綿のようでした
いま僕の上に降って痛みをぼかしてくれたのは
重く冷たい涙のようなみぞれでした

せわしい街の只中なるしめやかさよ