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スムルース



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スムルース

雨はもうやんでいた

Lyricist:徳田憲治
Composer:徳田憲治

霧雨が音もなく降る街は キミの思い出も湿らす
屋上の金網から のぞいた世界は きゅうくつそうで
まばたきを数回 景色がとぎれてコマ送り
キミは こんな風に 街並を見るのが 好きだった

午後10時駅前からくり時計 ここでよく待ち合わせした
遅刻するのはボクで 今日もキミの待ち姿探してる
長い髪を切って 何かを変えようとしていた
キミは ビルの隙間を眺めて 何を思っていた?

雨はもうやんでいた 街はたたずんでいた
ボクは記憶の中 笑顔のキミを切なく描いて
描いて 何度も 描いて
雨では なにひとつ 洗い落とせない
夜空を 見ていた ぼんやり 見るだけだった
もう やんでいた 雨

街はいつも知的なカメレオン 気持ちひとつで違う色
無表情な人混みほど 孤独を浮き彫りにするんだ
体を通り抜け 雨が心に打ちつけてる
キミは 不安だからと言って よく手をにぎってきた

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雨は強まっていった 街はぼやけてかすんだ
ボクは記憶の中 壊れたキミを集めて
抱きしめて 抱きしめて 何度も 抱きしめて
雨から ただただ 体温をなくす
涙が 出なくて 泣き方 忘れていった
強く打ち続く 雨
強く打ち続く 雨

土砂降りが 街を呑み込んでゆく
キミの嫌ったこの街を
キミの愛したこの街を

雨はもうやんでいた 街は黙り込んでいた
消えてしまいたくなった
でも なにも消せないんだ

雨はもうやんでいた 街はたたずんでいた
ボクは記憶の中 笑顔のキミを切なく描いて
描いて 何度も 描いて
雨では なにひとつ 洗い落とせない
夜空を 見ていた ぼんやり 見るだけだった
もう やんでいた 雨
もう やんでいた 雨