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川越美和



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川越美和

鯨が来た日

作詞:松井五郎
作曲:石黒孝子
作曲:石黒孝子

「太陽からこぼれてくる 春がいっぱいの丘の上
まだ小さな妹とふたり あの日 海を見ていた

兄弟のように浮かぶ緑の島
時をはぐれたように揺られている漁船
菜の花の匂いのなかで 神様のてのひらに
つつまれているようだった

そのとき わたし 鯨を見たの
大きな鯨が二頭
白い飛沫をあげて 沖を泳いでいた

どこから来たのか どこへ行くのか
わたし 声をなくして ずっと見ていた

でも ともだちは 誰も信じてくれなかった
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だからわたし あのときに決めたの
いつか ほんとうに好きになったひとに
ここからの海を見てもらおうと

今日もきっと 鯨が来る
あの日の鯨が…」

あなたの肩に もたれる 影が
五月の草に 微笑む

虹の絵の具で 描いてた季節
胸に思いだした光 風とした約束

ただ手をのばすだけで あたたかい愛がある

どんなときもふたり みつめるもの
それは いつか見えた やさしい 夢