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カタソビ



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カタソビ

貴方の骨を食べた日

作詞:Aira
作曲:Fumina

貴方は私に名前をくれた人
貴方は私に言葉をくれた人
貴方の皺くちゃな手が温かくて好きだった
貴方の優しい眼差し覚えてる

私が 癇癪起こして貴方の背中
蹴っ飛ばした時のこと
なんて事をしちゃったんだろう
頭の中真っ白になって
貴方に向けて「ごめんなさい」って
霞む視界の中 伝えた
そしたら貴方 こう返した
「悪いことしたら謝ることはとっても大事さ
悪い事を悪い事と認めるのが一番つらいのさ
あぁ 君は大人になったね」

何を言われてるのかその時はわからなかった
貴方の背中に残った 内出血の痕
今でも 今でも 目に焼き付いてて
ごめんなさいって呟く

貴方はとある夏の暑さに体調を崩して
一冬を乗り越えて意識を手放した
「たくさんお見舞いに行くね」って
貴方に約束したのに
私恐くて お見舞い行けなくなった
どこを見ているかわからない黄色の目も
一人でできなくなってしまった呼吸も
もっと沢山の歌詞は ※ Mojim.com
この目で見るのが恐くなった
どんな理由を並べても
薄情な自分に嫌気がさす

貴方が事切れた日のこと よく覚えている
冷たくなっていく指先を ぎゅっと握った
温かくなれ 温かくなれ
温かくなれって唱えたけど
温かくならなかったよ

貴方は白い布を纏い
花と涙に囲まれて
白い煙になり青空に溶けた
貴方に残ったのは真っ白な骨だけ
箱に入れなくちゃいけない
箱に入れなくちゃいけない
軽くなってしまった貴方を
箱に入れなくちゃいけない
箱に入れなくちゃいけない
箸でなんて持てなかった
この手で骨を集めた
手に残った骨を水で洗い流したくなくて
貴方の骨を
この手に残った骨を
私 食べた

私に名前をくれてありがとう
貴方がくれた温もりを抱いて
長い道を歩いていく。