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佐良直美( さがら なおみ )



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佐良直美( さがら なおみ )

ひとり旅

見知らぬ街の古い居酒屋で
柳葉魚サカナにひとり 呑んでます
扉あくたび ちょっと風が吹き
洗いざらしの暖簾 めくります
死んだあいつがいたら 演歌なんか
うなりそうな 夜更けです
お一人ですか なんて親父さんに
聞かれ涙ぐむ 夜更けです

店に流れる りんご追分が
旅に疲れた心 ほぐします
ひなびた店でいつも呑んでいた
あいつの気持ち わかる気がします
死んだあいつがいたら 小皿なんか
たたきそうな 夜更けです
おつよいですね なんて言われながら
無理に笑ってる 夜更けです

死んだあいつはどこで 見てるのでしょう
ひとり旅する 淋しさを
大丈夫ですかなんて言われながら
お酒ならべてる 夜更けです



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ひとり旅(一人旅) - 佐良直美(さがら なおみ)
1.
見知(みし)らぬ町(まち)の 古(ふる)い居酒屋(いざかや)で
ししゃもサカナ(さかな)に ひとりのんでます
扉(とびら)あくたび ちょっと風(かぜ)が吹(ふ)き
荒(あら)いざらした のれんめくります
死(し)んだあいつが居(い)たら 演歌(えんか)なんか
うなりそうな 夜更(よふ)けです
おひとりですかなんて おやじさんに
聞(き)かれ涙(なみだ)ぐむ 夜更(よふ)けです
2.
店(みせ)に流(なが)れる 「りんご追分(おいわけ)」が
旅(たび)につかれた 心(こころ)ほぐします
ひなびた店(みせ)で いつも呑(の)んでいた
あいつの気持(きもち)わかる 気(き)がします
死(し)んだあいつが居(い)たら 小皿(こざら)なんか
たたきそうな 夜更(よふ)けです
おつよいですね なんて言(い)われながら
無理(むり)に笑(わら)ってる 夜更(よふ)けです
3.
死(し)んだあいつは どこで見(み)てるのでしょう
ひとり旅(たび)する 淋(さび)しさを
大丈夫(だいじょう ぶ)ですか なんていわれながら
お酒(さけ)ならべてる 夜更(よふ)けです