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河島英五( かわしま えいご )



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河島英五( かわしま えいご )

心から心へ

作詞:河島英五
作曲:河島英五
編曲:宮本光雄

洗濯機と冷蔵庫が ひとつ屋根の下に暮しても
愛とか憎しみとか 心みだれることも無いだろう

だのに何故だろう 君と暮らして二年半
つまらないいさかいに 心病み果てて

君が去った真夜中の部屋
渇いたさみしさが 枯れ葉のように
カサコソ カサコソ 音を立てている

何もなかった ふたりだけのこの部屋
熱い思いを ただ二人で抱きしめた

冷蔵庫を買った 愛の暮しは満たされた
洗濯機を買った まだ愛はあった

テレビを買った 語らいが色褪せた頃
車を買った 逃れる場所を探して

君が云った最後の言葉
滅びる為に愛しあってきたのね
サヨナラ サヨナラ 砂の城のように

静けさが凍りついた 孤独の壁に囲まれてる
缶ビール取り出して ほろ苦さに泣いてる

君が去った夜の街へ
冷たい雨が 降り始めた街へ
車に飛び乗り 僕は追いかけた

愛を宿したと 君は告げたね
若過ぎるという言葉に すがった二人だった

苦い想い出を 叩きつけるように
フロント・ガラスに 激しく雨が打つ

この街を出よう… すべてを捨てて
この街を出るんだ… すべてを捨てるため

街を横切る 河づたいに歩いた
夜が明ける頃 海にたどりついた

海岸沿いに あても無く歩く
幾つもの河が 流れ込むのを見つめた

人は何の為に 生きてゆくのでしょう
滅びる為に 生まれてきたのではないだろう

くだけ散る波よ お前は何想う
くり返し くり返し ただくだけ散る波よ

大いなる海よ 流れくる河を
迎えるよう 俺の心抱きかかえてくれ

行くあても知らない 船に飛び乗った
潮のかおりが 傷だらけの心を癒す

幾つかの夜を越えて たどり着いた朝の港
この国でただひとつ 戦場になった南の島

ベトナムへやられる時には 黒人兵が先頭だとさ
飛び立つ前の晩には 有り金はたいて飲んでゆくさ

あそこの小高い丘に この島くらいぶっとばせる
バクダンを埋めてあると つぶやくバスの運転手

この島の呼び名が どんな風に変わっても
左側通行を 無理矢理押しつけられても
忘れない 私たちは
けして忘れない…と云う

人は何の為に 生きてゆくのでしょう
滅びる為だけに 生まれてきたのではないだろう

生まれて 働いて 何かを造って
築いて 貯えて 戦争の供え物にするのか

君が云った最後の言葉
滅びる為に愛しあってきたのね
サヨナラ サヨナラ 砂の城のように
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人の心の ぬくもりだけをたよりに
南から北へと 汽車にゆられる

春には菜の花の あざやかさの中を歩いた
荒波逆巻く 夏の海に吠えた

金色に輝く 豊かな稲の穂を
刈り入れる農夫を 秋の陽がつつむ

ポストも瓦屋根も 銀色の雪化粧
足跡残して 子供達が駆けてゆく

季節の中で人は生きてゆく
木枯らしが吹いても
雪に埋もれても
つらい労働の苦しさも
子供たちのほほえみが拭ぐう

旅の途上で報せを聞いた
ほほえみ浮かべて ばあちゃんが死んでいったと

それでも僕は旅を続ける
青い空の輝きが哀しい

人里離れた 山の奥に
古くて大きな 杉の木があった

長い年月を 刻み込んだ木肌は
ばあちゃんの手のような なつかしさがあった

幾時代を越えて 生きてきたあなたが
見つめたものは 何だったのでしょう

風が流れても忘れないで下さい
時が移り過ぎても覚えていて下さい
あなたを訪ねた旅人のことを

清らかに流れる 谷川のせせらぎを
手のひらにすくって 静かに飲みほす

サァーっと風が 野辺をわたると
いっせいに舞い上がる たんぽぽの綿毛たち

小さな地蔵が 草むらにたおれてた
たんぽぽの綿毛が 石の肌にへばりついてる

お地蔵さんを そっと抱き起こし
飛べない綿毛を 手のひらにのせてみる

この次の風に乗って どこまでも飛んでゆけ
大地にたどり着いたら 便りをおくれよ

ひとつの風はひとつの旅
それは方舟それは運命
喜び悲しみ
連れてゆく旅

君と僕の ふたつの心は
滅びる為に 愛し合ったのではない

白いビンセンに したためた文字は
長い旅の後の 君への愛

山よ河よ雲よ空よ 風よ雨よ波よ星たちよ
大いなる大地よ はるかなる海よ
時を越える ものたちよ

あなた達に囲まれて 私達は生きてゆく
たった一度きりの ささやかな人生を
くり返し くり返し ただひたすらに

くり返し くり返し 伝えられてきたものを
くり返し くり返し 伝えてゆくんだ
くり返し くり返し 心から心へ

心から心へ

心から…

心へ…

  1. toyo の歌詞訂正に感謝