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樋口了一



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樋口了一

桜の森

作詞:樋口了一
作曲:樋口了一

私が生まれた日 父が植えてくれた
小さな桜の木 凍える冬の朝だった
雪をかき分け 白い息を吐いて
か細い苗木をしっかりと大地に立たせた

そして父は空へ祈り捧げた
この子がこの木とともに健やかでありますように

冬をくぐり抜け 満開の花をつけるように
この子の人生に希望が花開くように

息子生まれた日 私が植えた
小さな桜の木 初夏の陽射しの中だった
私よりもずっと大きくなった
父の桜の隣で無邪気に揺れていた

そして私は父に語りかけた
あなたがこの木に込めた思いが今わかるように

もっと沢山の歌詞は ※ Mojim.com
いつか息子も愛する誰かを抱いた時
この木を思い出し 涙を流すでしょうか

孫娘を連れて 息子が植える
小さな桜の木 今は春の芽吹きの時
真っ白な産着に包まれた孫の
頬にひとひら舞い降りてきた花びら

薄紅色をした眠れる君よ
あなたは教えてくれた 命とはつながるもの

眼を開けた彼女はうれしそうに笑いかけていた
大きく枝を張った 二本の桜の方へ

いつか私はきっと目にするだろう
ここに無数の桜の森が広がる様を

そして聴くだろう銀河のような花吹雪の中
高らかな命の 終わらない命の詠唱(うた)を