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甲斐バンド



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甲斐バンド

地下室のメロディー

作詞:甲斐よしひろ
作曲:甲斐よしひろ

階段を降りると淡い光線(ひかり)が
命のようにまっすぐに伸びていた
地下室の酒場は人があふれ
煙草の香りと ときめきが満ちている
悲しみの数だけ乾杯はくり返され
まるで運命(さだめ)のそのように俺と君は恋におちた
バンドは'出逢い'というメロディー奏でながら
オールナイト 一晩中スウィングしていた

妖しい貴婦人(マダム)は綺麗な少年ひきつれ
秘密の手ほどきをしている
明日をも知れない いなせなジゴロは
ポケットの愛を安売りしている
淋しい人々(ひと)は虚しく祈り
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俺と君はささやきのその中で泣いていた
バンドは'孤独'というメロディー奏でながら
オールナイト 翔ぶようにスウィングしていた

階段を昇るとドラマも終り
狂った夜の果て 靴音が響いている
地下室の酒場はあの頃と同じ
ワインの香りと笑いが満ちている
急ぎすぎた青春に傷ついて
まるで運命のそのように君さえも去ってしまった
バンドは'別離(わかれ)'というメロディー奏でながら
オールナイト 悲しげにスウィングしていた

バンドは'別離'というメロディー奏でながら
オールナイト 悲しげにスウィングしていた