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吉田拓郎



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吉田拓郎

消えていくもの

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

僕は角のたばこ屋サンが好きだった
大した理由は無いけれど好きだったな
毎日あそこを通って学校へ通った
話をした事はないけど何となく気になる
おバサンがいて お茶のみながらいつも笑ってた

僕は社会科の先生を覚えてる
いつもジンタンを片手いっぱいほおばってた
独特のニオイがあの頃好きじゃなかった
先生の事少しキライで少し愛していた
居眠りすると何にも言わずにジンタンを食わされた

僕が中途ハンパな男になりかけた頃
男にめざめた夜があって思いもとげた
女の人を大切にしなけりゃダメだよと
10才以上年上のその人が言った
約束だからいくつになっても言いつけを守ってる
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僕が完璧な大人になった今
色んなものが形かえて消えて行った
思い出という大げさな感情ではなく
あの人がいて風に吹かれたあの日の景色
そういう中でじりじりしながら成長してたんだ

消えていくんだネ
消えてしまったネ

時が流れて行く
時が移って行く

少し泣きたくなる
ちょっと悲しくなる

少し泣きたくなる
ちょっと淋しくなる