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坂井一郎



歌詞
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坂井一郎

相惚れ仁義

作詞:もず唱平
作曲:聖川湧

お控えなすって。手前、生国は摂州、浪花。
水の都の大川で産湯を使った商人(あきんど)の倅(せがれ)贅六でおます。
いや、ござんす。
兄さん。ご丁寧な仁義と云いたいところだが、
わっちは今日限り無職渡世の足を洗おうと
思ってたところなんでェ。
さよか、エエこときいた。ほなどないだ?
わてと一緒になってくれまへんか?
何云ってやんでェ。べらぼうめ!!

月はおぼろに十三、七つ
私しゃ数えて二十歳(はたち)と三つ
女盛りの花一輪が
何の因果か賽の日ぐらし
馬鹿じゃ 馬鹿じゃないかと烏が騒ぐ

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訊(き)いちゃいけない 身の上話
オレも云うまい去りにし夢を
やくざ渡世に引導渡し
足を洗って出直さないか
それが それがいいよと啼く揚げ雲雀

どうだいお若いのいける口かい。一杯やっか?
へぇ、ほな三々九度と願えまへんか。
そりゃあ段取りが早すぎるんじゃねぇか?
えゝことは早けりゃ早いほどよろしおま!

あれが世間の食(は)み出し者と
人が指さす 似たもの同士
それも今日まで 明日の空は
きっと青空 日本(にっぽん)晴れだ
これが これが二人の相惚れ仁義