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suzumoku



歌詞
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suzumoku

蛹 -サナギ-

作詞:suzumoku
作曲:suzumoku

枯れ葉の落ちる音も響きそうな 暗がりの四畳半に一人
膝を抱えながらも飛び立つ日を 思い描く蛹
まるでお湯を注いで作りあげた 安物で即席の生活
明日の予定さえも夢の中で 慌てて立てる始末

乾いた唇 ボサボサの髪 染みの取れないままのTシャツ
真っ白なスケッチブックだけが 完璧だと主張している

「もっと頑張れ」と言われるその度に 僕の傷口は酷くなるみたいだ
「何が欲しいの?」と聞かれたらすぐさま
そいつの全てを奪いたくなるだろう

例え雨が降ろうが槍が降ろうが ひび割れる事もない毎日
指をくわえながらも目覚める日を 思い描く蛹

ささくれた小指 充血した目 虫に食われたままの靴下
壁に貼付けた写真だけが 永遠だと主張している
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「もう諦めろ」と言われるその度に 僕は傷口を抉りたくなるんだ
「何がしたいの?」と聞かれたらすぐさま
そいつの全てを壊したくなるだろう

爪先の側に 迫る夕闇 僅かに頷く胸の鼓動
次第に麻痺する不安だけが 生き延びろと主張している

「もっと頑張れ」と言われるその度に 僕の傷口は酷くなるみたいだ
「何が欲しいの?」と聞かれたらすぐさま
そいつの全てを奪いたくなるだろう
「もう諦めろ」と言われるその度に 僕は傷口を抉りたくなるんだ
「何がしたいの?」と聞かれたらすぐさま
そいつの全てを壊したくなるだろう

枯れ葉の落ちる音も響きそうな 暗がりの四畳半に一人
背中のミシン目に気付けないまま 眠りに就く蛹