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Kalafina



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Kalafina

追憶

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

仄暗い
霧の中消えて行く
影を見送る
手を振った奇麗な曲線(カーブ)が
いつまでも揺れてる

美しい朝は
誰かを送る為にあるのだろう
胸を啄む甘い宝石を
また一粒残して

追憶の
ざらりとした手触りに
指を這わせて
きらめいた
真昼の星を静かに
夜へ落とそう

戯れる記憶の中
何も届かない
永遠とよく似た
夢の砦に
「あの日」の風が吹く
額を抜けて行く
磨かれた時間の罠
追憶の深く
もう何もいらない

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顔の無い声と
瞼を滑る
見えない指先
優しさだけを
繋ぎ合わせた貴方は
名前も持たない

瓶の中にある空は
もうすぐ日暮れて
黄金(きん)色の吐息を
ただ繰り返す
一番幸せな
時を探したら
欲張りな子供は
何処まで還るのだろう

森のほとりにある
楡の木の下で
愛の仕草だけを
ただ繰り返す
夏の風過ぎ行く
額を抜けて行く
音の無い空から降る
ことばの無いうた
もう何もいらない

美しい記憶の国で
追憶の宴を始めよう