魔鏡歌詞網
魔鏡歌詞網 > 日韓歌手 > 森山直太朗 > 太陽のにほひ > 坂の途中の病院

森山直太朗



專輯介紹
歌詞
專輯列表
歌手介紹

森山直太朗

坂の途中の病院

作詞:森山直太朗・御徒町凧
作曲:森山直太朗・御徒町凧

坂の途中の病院の患者さんは
主に夏の亡霊たち
彼らは慢性のアトピーを治すために
ニンニクの首飾りをして
月のカケラの靴を履いている
早起きが苦手な彼らは
診察の日は機嫌が悪い
(この病院の診察時間は朝の九時までなのだ!)

坂の途中の病院の院長先生は
白衣の似合う初老の紳士
彼はギャンブルとアンチョビには目がなくて
聴診器の中にラジオを仕込んでいる
薬の調合をダーツで決めて
天気が悪いと嘘の診察をする
だけどこの辺りには他に病院がないから
坂の途中の病院は今日も大忙し
院長先生は去年のクリスマスに
三台目のキャデラックを購入した

坂の途中の病院に起こった
幾つかの忌まわしき出来事
その話題に触れた者は たとえ誰であろうと
始めからこの世に
いなかったことにされてしまう
総理大臣だろうと掃除のおばちゃんだろうと
そこに区別は存在しなくって
ある意味で平等だと言えることが
坂の途中の病院らしさでもあるから不思議
今夜も捨てられた猫が
どこからともなく集まってくる
眠れないほどの鳴き声なのに
「鳴き声で眠れない」なんて
苦情を言う人間(ひと)は誰一人いないんだってさ
更多更詳盡歌詞 在 ※ Mojim.com 魔鏡歌詞網

坂の途中の病院は良心的で有名
看護婦さんたちはとっても丁寧で
忘れ物をしたって真夜中だって
家まで届けてくれる
子供の飛ばした鼻糞だって
届けてしまうこともあるくらい
水道水と部屋の温度は
いつでも患者さんの体温と
同じにしてあって
あんまり長い間そこにいると
自分の存在さえ忘れてしまうくらいなんだ

坂の途中の病院にまつわる四つの噂
一つ目の噂は
二つ目の噂が真実だってこと
二つ目の噂は
三つ目の噂が出鱈目だってこと
三つ目の噂は
四つ目の噂が本当は五つ目の噂だってこと
四つ目の噂は
一つ目の噂が気紛れだってこと
坂の途中の病院は今日も大忙し

待合室に漂っている
バニラビーンズの香りは
昔、行方不明になった友達が住んでいた
ボロアパートの匂いによく似ている
診察待ちの列に紛れ込んだ羊たちの群れが
そこをいつまでもいつまでも
来る日も明くる日も
楽園だと思い込んでいる

飽きもせず定期健診